自分の心を旅する(人生初のファミリーワーク)

自分の心を旅する(人生初のファミリーワーク)

(前回より続く)

親子ビリーフリセット代表の望月あかりさんのサロンに行ったのは、爽やかないい天気の朝だった。
道中は道に迷いながらも、決めた思いに迷いはなかった。


悩んでいた
不登校の我が子とのこと
我が子を受け入れられない夫のこと

責めていた
そのような夫をわたしが受け入れられないことを
そんなわたしはダメだと
そんなわたしが家族をなんとかすることはできないと

二重にも三重にも苦しみが膨れ上がってた
(そういう思考が苦しませていただけ)

なんとかしたくて。
でも、どうにかしようとすればするほど現実はこんがらがっていくような感じ。
心もがんじがらめ。

他人は変えられない。
変えられるのは自分だけ。
自分の内側をみる。
そう覚悟を決めて臨んだ初めてのビリーフリセットのファミリーワーク。

ビリーフリセットのファミリーワークは、潜在意識(無意識)にある思い込みを見つけていきます。
小さい頃にそうなんだ、って信じて正しいと思い込んだこと。
大人になった今も信じて疑わないでいる、そんな思い込み。
だから、小さい頃の家族を、椅子を使って再現してみます。


セッション前の傾聴で、小さい頃の家族のことを尋ねられて、そのあと口から出てくるのは父親のことばかり。
我が子のことや夫婦関係のことを話したいと思っていたのに。


父にとって祖父が言うことは絶対だった
絶対服従だった、NOと言うのを聞いたことがない
私たちこどもに、あれしろ・これしろは言ったことがないし、叱ったこともない
父が不満や文句を言ったのをほとんど聞いたことがない
優しい父、キャンプやスキーに連れて行ってくれた
夏休みの宿題(絵を描く)をやってくれた
色々思い出されては大粒の涙が出るわ出るわ(笑)

そして
家族の人数分の椅子をならべます。
7歳の私の家族を再現していきます。

無意識の領域を感じた瞬間

はじめに7歳の自分の椅子に座りました。

あかりさんに「からだの感じはどう?家族を見回して気になる人はいるかな?言いたいことがあったら言っていいんだよ」と言われ、

「お父さんの本当の気持ちをきかせて」
「本当はどう思っているの?」
「本音を知りたい」
「心と心で繋がりたい」
「お父さんと気持ちのキャッチボールがしたい」

父への想いが溢れてくる。
40数年生きてきて、一度もこのように思ったことなかったのに。
潜在意識に押し込んでいた、小さいわたしの本当の思いだったんだな、と今はわかる。

どうして、こんなに父親のことを話しているんだろう?
と、俯瞰してみている私と、無意識に言葉を発している私。
頭を経由せずに言葉が自然とでてくる感覚。
本当に不思議な感覚。

無意識とつながった感覚。
初めて感じる感覚。

大きな心の器で大らかになんでも包んでくれた、優しい父。
怒られたことはなかった。

話しかけるとギャグが返ってくる、おどけていて楽しい父。
真面目な話はしなかった。

学生時代、下宿先から電話をかけて父親と話をしていると、いつの間にか受話器からは母の声。
恥ずかしいのかな?
娘とは何を話していいのかわからないのかな?

こんなことを思ったことはあったけど、悲しみや寂しさを感じたことはなかったのに。

こんな想いがあったんだ。
父と心と心が通ったコミュニケーションがしたかった。
なんかつながっていない感じがしていたんだ。
寂しかったんだ、わかってもらえていない感じがあったんだ。
そこに痛みがあったんだ。
ほしい愛がもらえていなかったのかな。


優しくて大好きなのに。

そして、
大好きだからこそ、怖くてきけない想いがあったことに、今は気づいている。

『お兄ちゃんを好きなことは知ってる、で、わたしのことは?』

わたしはお父さんの子どもでいいの?

自分の存在への不信。
これが、わたしのビリーフ。

小さいわたしの痛みが、このタイミングで引き出されてきたことが全くの驚き。
一見、現実で起こっている悩み、つまり不登校の子供や家庭の悩み、とは関係ないから。

でも、実は関係があったの。
がっくしだけど…

無意識が現実をつくる

潜在的に、
心と心でコミュニケーションができてない、
心と心がつながっていない、
と思っている。

するとそういう現実が現れる。

そのときの現実とは、

我が子と心と心で繋がれていない。
我が子の気持ちをわかってあげられない。
我が子の欲しい愛を与えることができてない。

ということ。

無意識が現実をつくっていたんだな。

もちろん、原因と現実の問題が一対一の関係ではないので、
これらのことが子供の不登校の原因ではないのだろうが。

子供がトラブルを抱えてしまった時、
気軽に話してもらえる親で在ることができたなら、
子供の気持ちをわかってあげられる親でいられたら、
子供にとって家庭が安全で安心な居場所であることができたなら、

現実は違っていたかもしれない。

こうして、意識していなかった自分の思いを意識することができたら、
不思議なことに、子供の気持ちが見えるようになった。
なにを考えているかがわかるようになった。


今まで見えていなかった子供の表情の変化に気づくようになった。
その変化が、どういう気持ちによって引き起こされたのか?も分かるようになった。

前よりも子供の話をうんうんときけるようになった。

きっと、私が聞きたい話を聞いていて、興味ない話は聞き流していたのね。
子供が伝えたいことをちゃんと受け取っていなかったのね。

不思議だけど、

自分のことをわかってあげられた分だけ、子供とのこともわかってあげることができる。
自分とつながることができた分だけ、子供とつながることができる。
自分の心が見えた分だけ、子供の心も見えるようになる。

自分の心の奥に仕舞い込んでしまった、父への思い。
父と心と心で繋がれていなかったと悲しんでいた小さなわたしの痛み。

こんなわたしが父の子どもでもいいの?という自分の存在への不信。

この壮大な勘違い。
父に聞いたら、好きに決まってる、大事に決まってる。
なに言ってる?当たり前だろ。
というくらいの感覚。

(*実際に父にきくのではなく、ワークの中で父の椅子に向かって問いかける
そして、父の椅子に座ってその問いを感じる。

そうすることで、体感でわかることがある。
そうやって自分の無意識が書き変わっていく)

きいてみればよかったのに、小さい私は実際のところ怖くて聞けなかった。

それで妄想が大きくなり、それをどこかで疑いつつも信じてしまっただけ。
でも、確かにあったそういう想い。
無意識を自覚することは難しい。
だからこじれていく。


現実がなんだかうまくいかない….
毎日がとてもつらい….
子育てがうまくいかない….
子どもの気持ちがわからない….

そういうときは「自分の内側を見るんだよ」と、目の前で起こっている出来事が教えてくれているのです。

外側に原因や答えを探すのではなく内側へ視点を向けていく。
すると、なにか気づきがあるはずです。
そして現実の変容も起こってきます。

自分の無意識の領域をみるのは、無意識なだけに意識化するのは困難です。
そんな時は、ぜひセラピーの力を頼ってみてくださいね。

お読みくださりありがとうございました🎶

ブログカテゴリの最新記事