自分の心を旅する(負の感情)

自分の心を旅する(負の感情)

負の感情ときいて、どんな感情を思い浮かべますか?

いやだ、きらいだ、できない、無理だ、だめだ、やりたくない、もうやめたい、苦しい、悲しい、寂しい、頑張れない

これらの感情が湧きあがってきたとき、
「そうだね、それでいいよ、そう思っちゃう私でもいいよ」
と自分の気持ちを受け止めてあげられたらどんなによかったでしょう。

そして、
「そうなんだね、そう思ってるんだね」
「そっか、苦しいんだね」
「悲しかったんだね」
そんなふうに、ありのまま受け止めてもらえたらどんなによかったでしょう。

8歳のころには、
感じたとしても、だれかに言ったりしてはいけない。
心の中だけのことにしよう。
そう感じていた記憶が残っている。


「友達に無視されて悲しい…」
(だめだよ、悲しい顔してたらもっと無視される…
  楽しそうにしてなきゃ、そんなの平気だよって見せなきゃ)
(親に言ったら心配するから、学校は楽しいっ♪って笑顔でいよう^^)

「あの子嫌だな…」
(だめだめ、いいところは必ずあるんだからそこみていこ〜)

「苦しい、もうやめたい…..やめさせて!」
(えー、やめさせてもらえないの、どうして?)
(なんでわかってもらえないの?)

「おにいちゃんばかりいいな、寂しいな…」
(きっと橋の下で拾われてきたんだわたし)
(いやいや、そんなことないよ、そんなこと考えない)


こんなふうに負の感情を感じたら、
よくない感情だと振り払うことが癖みたいになってた。

いつの間にか、無意識のうちに、
負の感情を感じることがよくないことと思い込んで、
感じないように我慢するようになった。


そして、我慢強い子だね、ニコニコ笑顔がいいね、って言われて、
これがいいんだと記憶された。
我慢して、頑張って、いつも笑顔
そういう自分を演じてきたんだなわたし。

でも、本当は分かって欲しかった。


「わかって欲しい〜」この感情すらも抑えてきたね。
わかってよー!どうしてわかってくれないのよー!
って、相手を責めるのも(本当は責めてない、わたしの心の叫びなのに)
よくないことだと思い込んでいたから、言えなかったんだね。

どうして怒ってるの?どうして無視するの?
友達と一緒に帰りたかっただけなのに。
わたしの家は違う方向だから、一緒に帰る友達が羨ましかったの。
楽しそうに見えたの。
いつもと違う通学路で帰ってきただけなのに。
そんなに怒らないでよ!どうして無視するのよ、無視しないでよ!
ふつうに話してよ!

小学校3年生くらいのわたしが、母に向かって
そんなふうに自分の気持ちを素直に言えたらどんなによかっただろう。

小さなわたしは言えなかったな。

お母さんは、どうして笑わないんだろう、
きつく口を閉じてさ、まっすぐ前見て表情固くて。
笑って欲しくて、戯けてみたら
余計に叱られて….
訳わかんないよ
わたしはそんなに悪いことしたのかな。


自分がいけないことをしたんだ、自分が悪かったんだ。
そう思うことで、その状況を納得するしかなかったんだ。


こうしたかった、とか自分の願いや思いは受け取ってもらえずに。


こんなささいな出来事は
誰もが経験しているにちがいない。
覚えていないかもしれないけど。


ささいな出来事が繰り返されて、

あー受け取ってもらえたかったな
きっと私が悪かったんだ
なんでわかってもらえないんだろう
悲しいな、伝え方が悪かったのかな
どうせ何度言ったってわかってもらえないんだ

繰り返し諦めてきたな〜。

子供の頃から、ざっと40年くらいはこういった負の感情を素直に表現しないで生きてきたな。

明るくて元気な自分の裏側には
表現せずに蓋してきたマグマのような負の感情が静かに存在してる。


いままで気づいていなかった。
わたしのなかにそんな負の感情のマグマがあることを。
悲しんでいる小さなわたしがいたことを。
忘れ去っていた。

記憶にはなくても、思い出せるということは、あるんだよ。
あることに気がついて
わかってもらいたかった自分を認めて
悲しみながら諦めてきた自分を癒して
ようやく、
負の感情を正々堂々と表現すること、伝えることにOKがだせた。

受け止めてもらえなくてもいい
受け止めてもらえなかったからといって諦めなくていい
わたしは、イヤなの、悲しいの、寂しいの、わかって欲しいの、もうやりたくないの、やめたいの、頑張れないの、無理なの……


頑張ってきたね
言っていいよ
どんな思いも大事なあなたの感情だから

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